【Excelトラブルシューティング】Webスクレイピングデータで「おすすめグラフ」が表示されない時の原因と解決策

ExcelでWebから取得したデータをグラフ化しようとしたら、まさかの事態に遭遇!

通常であればデータを選択するだけで表示される「おすすめグラフ」が、うんともすんとも言わない…。 「選択されたデータに適用できる推奨事項がありません」という冷たいメッセージが表示され、グラフ作成がまさかの大苦戦!

この記事では、私が実際に体験したExcelのグラフ作成トラブルと、その原因、そして解決策を詳しく解説します。同じような問題に直面している方は、ぜひ参考にしてください。

今回使用したのは、WEBからスクレイピングした〇〇地点の天気予報データです。

WEBから抽出したデータはExcelでセルに読み込まれる際、クエリと接続されデータベース型として表示されます。Webから直接データを取得した場合、Excelはそれをデータベースのような形式で一時的に保持しようとします。

この状態だと、数値として認識されない場合があり、グラフ作成でエラーが起こることがあります。これでは使いづらいので数値だけをコピーしてシートに貼り付けました。

この際、セル枠の左上に三角マークが出現してしまいました。これはExcelがデータを「数値」として認識していない場合に表示されるサインです。この状態のままでは、グラフを作成しようとしても上手くいかないことがあります。

解決方法をググったところ、2種類の対応策がありました。ここで間違った選択をしてしまうと、後々グラフ作成で支障が出てしまいます。

ちなみに、緑の三角マークを消す方法は以下の2つの解決策が検索にヒットしました。

Excelセル左上の緑の三角マークを消すには?

1.エラーチェック機能をオフにする

ファイルタブ→オプション→「数式」→「バックグラウンドでエラー チェックを行う」のチェックを外す。

2.「形式を選択して貼り付け」の「乗算」

空いているセルに1を入力して、コピー状態にします。→緑色の三角があるセルの範囲を選択状態。→右クリックして、「形式を選択して貼り付け」をクリック。

以下のポップアップが表示されたら、「乗算」をマークしてOKボタン。

おすすめグラフが表示されなかった原因

当初は安易に「エラーチェック機能をオフにする」方法を試しました。しかし、これは根本的な解決にはなりません。なぜなら、エラーチェックをオフにしても、データが数値として認識されていない状態は変わらないからです。問題を隠しているだけで、グラフ作成に必要な数値データとして認識されるわけではないため、当然おすすめグラフは表示されません。

もう一度やり直して、2の方法で貼り直してグラフ作成へ進むと問題なくおすすめグラフが表示されるようになりました。ここで重要なのが、2番目の解決策「形式を選択して貼り付け」の「乗算」です。これは、見た目は変わらない数値データに対して、Excelに「これは数値ですよ!」と再認識させる効果があります。

空いているセルに「1」を入力してコピーし、問題のあるセル範囲に「形式を選択して貼り付け」で「乗算」を行うと、それぞれのセル内のデータに「×1」という計算が実行されます。数値に1を掛けても値は変わりませんが、この操作によってExcelはセルの中身を改めて数値として認識し直してくれるのです。

1の方法だと、おすすめグラフ以外でも、マニュアルでグラフ作成を進められなくなってしまいますから、結構無駄な時間を取ってしまいました。

今回のトラブルを通して学んだことは、Webから取得したデータをExcelで扱う際には、データの形式に注意する必要があるということです。安易にエラー表示を消すのではなく、根本的な原因を理解し、適切な方法でデータを処理することが重要だと痛感しました。

もし、同じようにWebスクレイピングしたデータでグラフ作成に困っている方がいれば、ぜひ「形式を選択して貼り付け」の「乗算」を試してみてください。意外と簡単な操作で、長時間の悩みから解放されるかもしれません。